カードローンの借換えをおこなうと、返済額が減り毎月の負担が軽減できる可能性があります。
例えば支払っている利息や毎月の返済負担を少しでも減らしたい人であれば、カードローンの借換えを検討した方がよいでしょう。
今よりも返済負担を減らすためには、借換え先の適切な選択が必要です。
この記事では契約中のカードローンの返済を負担に感じている人へ向けて、借換え先のおすすめや実際の借換えの流れをご紹介します。
この記事でわかること
- 銀行カードローンは金利が低くなる場合が多いが審査が厳しい
- 消費者金融の中でアイフルやアコムは借換え専用のローンがある
- 月々の返済額が低くなっても、返済期間が長い場合には総返済額が増える
- 借換えは申込額が少ない方が審査に通過する可能性が高い
- 返済方法を口座引き落としにすると、返済の手間がかからない
返済負担を軽減し、月々の生活を楽にしたいと考えている人は、ぜひ最後までお読みください。
借換えとは契約中のカードローンを他社に乗り換えること
カードローンの借換えとは、現在契約中のカードローンからより条件が良いカードローンに乗り換えることです。
借換えで金利が下がれば、月々の返済額の減額につながる可能性があります。
仮にカードローンA社から金利年18%で 融資を受けていた場合、年14%のB社へ乗り換えると利息分の支払いを抑えられます。
以下は実際に借換えを行った場合の、シュミレーション結果です。
例 30万円を36回払いで返済した場合
月々の返済額 | 総返済額 | 利息総額 | |
---|---|---|---|
18.0%のカードローンA社 | 11,000円 | 388,506円 | 88,506円 |
14.0%のカードローンB社 | 10,611円 | 371,381円 | 71,381円 |
月々の返済額は大きく変わらないものの、支払う利息総額の差は約17,000円となります。
借り入れする金額は同じでも、金利が下がり利息が減ることは大きな利点です。
なお借換えを希望する場合には、新たに契約したカードローンで残債を返済すると借換えが完了します。
カードローンの借換え先は現在の借入先と比較し条件の良さで選ぶ
カードローンの借換え先は、現在の借入先と条件を比較した上での選択が重要です。
具体的には、以下の条件を注視して選択しましょう。
- 金利
- 審査時間
- 借入額
- 月々の返済額
- 返済方法
現在の借入額と比べて返済額は少なくなるか、即日融資は可能かなどの確認が必要です。
以下、借換えに適したおすすめの8社をご紹介します。
楽天銀行 | auじぶん銀行 | みずほ銀行 | プロミス | アイフル (かりかえMAX) | アコム (借換え専用ローン) | JCB CARD | 三井住友カード | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
申し込みできる人 | ・満20歳以上62歳以下の人・毎月安定した定期収入のある人 | ・満20歳以上70歳未満の人・安定継続した収入のある人(パートやアルバイトも可能) | ・満20歳以上66歳未満の人安定かつ継続した収入のある人 | ・満18歳以上74歳未満の安定した収入のある人(高校生は除く) | ・満20歳以上69歳未満の安定した収入のある人 | ・満18歳以上69歳未満の安定した収入のある人(高校生は除く) | ・20歳以上58歳以下で本人が勤めており、毎月安定した収入のある人(パートやアルバイトは対象外) | ・満20歳以上69歳以下で安定収入のある人 |
金利 | 年1.9%~14.5% | 年1.48~17.5% | 年2.0%~14.0% | 年4.5%~17.8% | 年3.0%~17.5% | 年7.7%~18.0% | 年4.4%~12.5% | 年1.5%~15.0% |
審査時間 | 最短当日 | 最短1時間 | 翌営業日以降 | 最短25分 | 最短当日 | 最短当日 | 最短当日 | 最短当日 |
借入額 | 10万円以上 800万円以内 | 100万円以上 800万円以内 | 10万円以上 800万円以内 | 500万円まで | 1万円以上 800万円以内 | 1万円以上 300万円以内 | 500万円以内 | 900万円以内 |
月々の返済額 | 2,000円~ | 1,000円~ | 2,000円~ | 1,000円~ | 4,000円~ | 3,000円~ | 5,000円~ | 5,000円+利息~ |
申し込み方法 | web 電話 | web 電話 | web 店頭 電話 | web 電話 スマホアプリ 無人契約機 | web 電話 | web 電話 店舗 | web | web |
ローン会社同士での借換え手続き可否 | × | × | × | × | × | 〇 | × | × |
特徴 | ・楽天会員ランクに応じて審査優遇される場合がある ・パートやアルバイトも申し込み可能 | ・au ID所持で金利が優遇される ・提携ATMの手数料が無料 | ・みずほ銀行キャッシュカードで借入可能 ・みずほ銀行住宅ローン利用で金利が0.5%引き下げ | ・仮審査の結果が最短15秒でわかる ・初回借入日の翌日から30日間の無利息サービスあり | ・銀行カードローンやキャッシングリボの借換えも対象 ・借換え専用ローンの「かりかえMAX」がある | ・原則自宅や職場への連絡は行われない ・契約完了後、アコム側でローン返済を行ってくれる | ・借入予約サービスをしておくと、カード受取前に借入が可能 ・最大2.5か月分の利息が実質0円 | ・返済実績に応じて翌年度の利率引き下げサービスあり ・最大3か月間の利息が無料 |
参照元:楽天銀行カードローン
それぞれの特徴を、具体的にご紹介します。
年14.0%程度で借換えできる銀行カードローンがおすすめ
銀行カードローンで手続きをおこなうと、年14.0%程度で借換えができます。
多くの消費者金融の金利は年18.0%ですが、銀行カードローンは年14.0%前後であり、借換えで金利が下がる可能性が高いです。
金利が下がると返済額が減額され、月々の返済負担が軽減します。
ただし月々の返済額が下がっても、返済回数が増えた場合は、支払う利息が増えてしまうため、事前のシミュレーションが重要です。
ここでは、おすすめの銀行カードローンを3つご紹介します。
楽天銀行スーパーローンは金利年1.9%~14.5%で借換えが可能
楽天銀行スーパーローンは、年1.9%〜14.5%で借換えできるカードローンです。
すでに楽天銀行の口座を持っている人は、アプリ上で申し込みから利用状況の確認や借り入れ、返済手続きができます。
金利 | 年1.9%~14.5% |
---|---|
融資までの時間 | 最短翌日 |
借入額 | 10万円以上800万円以内 |
月々の最低返済額 | 2,000円~ |
特徴 | ・楽天会員ランクに応じて審査優遇される場合がある ・パートやアルバイト、専業主婦も申し込み可能 |
さらに会員ランクに応じて審査が優遇される場合もあり、借換えできる可能性が高いでしょう。
auじぶん銀行カードローンはau IDを持っている人なら年12.5%で借換えできる
auじぶん銀行カードローンは、au IDの所持によって金利年12.5%で借換えができます。
通常の金利は年1.48%〜17.5%ですが、au ID所持で借り換えコースの場合年0.98%〜12.5%で利用できます。
金利 | 年1.48~17.5% (au ID所持の場合は年0.98%~12.5%) |
---|---|
融資までの時間 | 審査は最短1時間、融資は最短翌日以降* |
借入額 | 100万円以上800万円以内 |
月々の最低返済額 | 1,000円~ |
特徴 | ・au IDを持っている場合は金利が優遇される ・カードローンの新規契約で最大11,000pontaポイントがもらえるキャンペーンあり |
※参照元:じぶん銀行 よくある質問
審査は最短1時間で完了するうえに、auじぶん銀行の口座の所持で、最短当日に振込融資が受けられます。
低金利かつスピーディーに借り入れをしたい人に、おすすめのカードローンです。
みずほ銀行 カードローンは金利年14.0%で借換えできる
みずほ銀行カードローンは年2.0%~年14.0%の金利で借換えできるカードローンです。
既にみずほ銀行の口座を所持している人は、キャッシュカードにローン機能を加えるため新たなカード作成は不要です。
審査に通過した後、本人確認書類や年収を確認できる書類を提出すると、すぐにカードローンが利用できます。
金利 | 年2.0%~14.0% |
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融資までの時間 | 最短で翌営業日以降 |
借入額 | 10万円以上800万円以内 |
月々の最低返済額 | 2,000円~ |
特徴 | ・キャッシュカードで借入可能 ・みずほ銀行住宅ローン利用で金利が0.5%引き下げ |
さらにみずほ銀行の住宅ローン利用者の場合は、さらに金利が0.5%下がります。
普段からみずほ銀行の利用機会が多い人は、他のカードローンよりもお得に融資を受けられる場合があるでしょう。
借換えするなら審査に柔軟で相談もしやすい消費者金融を選ぶ
消費者金融は、銀行カードローンと比較すると金利は高いものの、審査が柔軟で借換えの相談がしやすいのが魅力です。
審査通過に不安がある人は、消費者金融の選択も候補に入れておきましょう。
プロミスは申し込みから最短25分で借換えができる
プロミスは、最短25分と借換えの融資までの早さが大きな利点です。
本審査の前には、スマホやパソコンからの申し込みで最短15秒でおこなわれる仮審査も利用できます。
金利 | 年4.5%~17.8% |
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融資までの時間 | 最短25分 |
借入額 | 500万円まで |
月々の最低返済額 | 1,000円~ |
特徴 | ・仮審査は最短15秒でわかる ・初回借入日の翌日から30日間の無利息サービスあり |
プロミスの大きな魅力は、初回借入日の翌日から30日間の無利息サービスです。
他社の多くは初回契約日から無利息期間が開始されるのに対し、プロミスは初めて借入した日から無利息サービスが開始されます。
無駄なく無利息サービスを利用して、借換えたい人にもおすすめです。
アイフル かりかえMAXは銀行ローンやクレジットカードのリボも対象になる
アイフルのかりかえMAXは、名前の通り借換えを専用にしたローン商品です。
借換えの範囲が広く、消費者金融からの借入れだけでなく銀行ローンやクレジットカードのリボも対象となります。
金利 | 年3.0%~17.5% |
---|---|
融資までの時間 | 最短25分 |
借入額 | 1万円以上800万円以内 |
月々の最低返済額 | 4,000円~ |
特徴 | ・銀行カードローンやキャッシングリボの借換えも対象 ・借換え専用ローンの「かりかえMAX」がある |
WEB契約の場合は、郵送物がないため同居の家族にバレる心配もありません。
誰にも知られずに、ローンを借換えしたい人に適しているでしょう。
アコム 借り換え専用ローンは勤務先への在籍確認は原則実施しない
アコムも借換え専用のローンがあるため、借換え手続きが円滑に進みます。
さらに公式サイトでは勤務先への在籍確認は原則実施されないため、職場にバレたくない場合にも安心して申し込みが可能です。
Q 勤務先に在籍確認の電話がかかってきますか?
A 原則、実施しません。もし実施が必要となる場合でも、お客さまの同意を得ずに実施することはありませんので、ご安心ください。
参照:アコム よくあるご質問
金利 | 年7.7%~18.0% |
---|---|
融資までの時間 | 最短30分 |
借入額 | 1万円以上300万円以内 |
月々の最低返済額 | 3,000円~ |
特徴 | ・原則自宅や職場への連絡は行われない ・契約完了後、アコム側でローン返済を行ってくれる |
アコムの借換え専用ローンを契約すると、原則アコムが本人名で元の融資先へ振込を行ってくれます。
少ない手間で借換え手続きを完了させられるため、忙しい人でも利便性が高いでしょう。
低金利な会社を選ぶとお得に借換えできる信販会社
信販会社は金利の差は大きいものの、低金利な会社を選ぶとお得に借換えができます。
中でも以下の2つは低金利であるため、おすすめです。
JCB CARD LOAN FAITHは最短即日審査が可能
JCB CARD LOAN FAITHは最短即日審査が可能であるため、迅速に借換えしたい人に適しています。
審査完了後、最短3営業日でカードが郵送されますが、入会時に借入予約サービスを申し込むとカード到着前に借入金を受け取れます。
少しでも早く融資を受けたい人は、入会申込時の手続きを忘れずにおこないましょう。
金利 | 年4.4%~12.5% |
---|---|
融資までの時間 | 最短当日 |
借入額 | 500万円以内 |
月々の最低返済額 | 5,000円~ |
特徴 | ・借入予約サービスをしておくと、カード受取前に借入が可能 ・最大2.5か月分の利息が実質0円 |
さらに、入会後最大2.5か月分の利息が実質0円になるキャンペーンも行っています。
支払う利息をなるべく少なくしたい人にも、おすすめです。
三井住友カード カードローンは返済実績に応じて翌年以降の利率が下がる
前年の返済に遅れがなければ2年目以降の利率が下がるため、借換えした後も長期間の返済になる人におすすめです。
- 2年目 -0.3%
- 3年目 -0.6%
- 4年目 -0.9%
- 5年目 -1.2%
毎年遅れずに返済した場合は、最大で-1.2%の金利です。
返済期間が長期にわたる見込みの人は、あらかじめ利率が下がった場合をシミュレーションした上で借換えの検討をおこないましょう。
金利 | 年1.5%~15.0% |
---|---|
融資までの時間 | 最短当日 |
借入額 | 900万円以内 |
月々の最低返済額 | 5,000円+利息~ |
特徴 | ・返済実績に応じて翌年度の利率引き下げサービスあり ・最大3か月間の利息が無料 |
ただし、三井住友カードのカードローンは最低返済額が高めに設定されています。
月々に返済できる金額も考慮しながら、借換えを検討しましょう。
カードローン借換え先は金利と返済方法で決める
カードローンの借換え先は、金利や返済方法の違いを見て決めるのがおすすめです。
特に、現在借り入れしているカードローンと以下の点を比較しましょう。
- 今借りているカードローンに比べて金利が低くなるか
- 返済が手間になっている人は便利な返済方法を選ぶ
カードローンの利息を減らすために、金利を下げることが重要です。
さらに返済方法を見直すと、返済の手間を減らせる可能性もあります。
金利を低くし、返済方法を見直す際に比較するべき点を詳しくご紹介します。
今借りているカードローンに比べて金利が低くなるか
カードローンの借換え先を選ぶ時は、現在のカードローンに比べて金利が低くなるか確認をおこないましょう。
年〇%〜年〇%と提示されている場合がありますが、新規申し込みでは上限金利が適用される場合が多いです。
さらに銀行カードローンなどでは、限度額ごとに金利が設定されている場合があります。
例えば楽天銀行カードローンの金利は、以下のとおりです。
10万円以上100万円未満 | 年14.5% |
---|---|
100万円以上200万円未満 | 年8.6%~14.5% |
200万円以上300万円未満 | 年5.9%~14.5% |
300万円以上350万円未満 | 年3.9%~12.5% |
350万円以上500万円未満 | 年3.9%~8.9% |
参考元:楽天銀行 カードローン
シミュレーションでは総返済額も確認できるため、残債と比較して少なくなる場合は、申し込みをすすめましょう。
返済が手間になっている人は便利な返済方法を選ぶ
現在のカードローンの返済方法に不便を感じている人は、借換えで解決可能です。
カードローンによっては返済方法が銀行振込のみ、ATM返済のみと限定されている場合があります。
家や職場からATMが離れていて返済が手間に感じる人もいるでしょう。
最近では、インターネットバンキングを利用し、その場で返済できるローン会社もあります。
本記事で紹介しているおすすめ8選のカードローンの返済方法は、以下のとおりです。
カードローン会社 | 返済方法 |
---|---|
楽天銀行カードローン | 口座引き落とし |
auじぶん銀行カードローン | 口座引き落とし |
みずほ銀行カードローン | ・口座引き落とし ・ATM振込 ・みずほダイレクト(インターネットバンキング) |
プロミス | ・インターネット返済 ・口座引き落とし ・ATM振込 ・銀行振込 |
アイフル | ・インターネット返済 ・口座引き落とし ・銀行振込 ・ATM振込 |
アコム | ・インターネット返済 ・口座引き落とし ・ATM振込 ・銀行振込 |
JCB CARD LOAN FAITH | 口座引き落とし |
三井住友カード カードローン | 口座引き落とし |
自身に合った返済方法であれば、大きな手間がなく返済ができます。
カードローン借換えの実際の申し込みからの流れ
カードローン借換え時の、実際の申し込みからの流れは以下のとおりです。
- 現在の残債と金利を確認
- 借換えのシミュレーションを行った後申し込みをする
- 審査の通過後に現在の借入先への返済や解約
特にシミュレーションが重要で、月々の返済額や総返済額、金利などを重点的に見ます。
借換え前に現在の借入先と比較して、借換えの利点があるか確認したうえで申し込みをすすめましょう。
1.現在の残債と金利を確認
まずは、現在利用しているカードローンの残債と金利を確認します。
借換えで申し込む金額は残債に応じて決まるため、あらかじめローン会社のアプリやwebサイト等で調べておきましょう。
なお、借換えを申し込む際には現在よりも金利が低いところを探さなければ、総返済額は減りません。
現在のローン会社の金利を把握し、今よりも金利が低いローン会社への借換えが必要です。
2.借換えのシミュレーションを行った後申し込みをする
残債と金利を確認後、今よりも低金利なカードローン会社を抽出して借換え後のシミュレーションをおこないます。
シミュレーションは現在の残債などをもとに、借換えが可能か簡易診断が可能です。
あくまでシミュレーションであるため、実際の借換えの判断には本審査が必要ですが、借換えができそうかの参考となります。
シミュレーション結果では、以下の項目を重点的に見ておきましょう。
- 月々の返済額はいくらか
- 総返済額は減っているか
- 金利の違い
月々の返済額が負担とならないか、現在のカードローンとの比較をしたうえで検討が必要です。
なお月々の返済額が下がっても、金利や総返済額が増えてしまうと借換えの利点は得られません。
総返済額や金利も含めて今よりも下がるか、確認しておきましょう。
3.審査の通過後に現在の借り入れ先への返済や解約
借換え先への申し込み後は審査通過次第、融資が可能です。
融資金で元のカードローン会社へ完済し、借換えは完了ですが、完済方法は以下の2通りあります。
- 融資金で自ら元のカードローンへ返済する
- 借換え先のカードローン会社が完済手続きを行ってくれる
自ら元のカードローンへ返済する際には、借換え先から完済の申告を求められる場合があります。
返済後に完済証明書などを提出して、報告をおこないましょう。
カードローン借換えの利点は返済額の減額と使いやすさの向上
カードローンの借換えによる利点は、毎月の返済額の減額と使いやすさが向上することです。
具体的には、以下の3点が主な利点といえます。
- 月々の返済額を減額できる
- 総返済額を減額できる
- 返済に手間がかからないカードローンを選択できる
月々の返済額と総返済額を減額する方法は異なります。
返済期間や利息などの条件により返済額が変わるため、借入条件の確認が必要です。
月々の返済額を減額できる
まず月々の返済額は以下の2つの方法で、減額できる可能性があります。
- 月々の最低返済額が少ないカードローン会社を選択する
- 現在のカードローン会社と返済方式の異なるローン会社を選択する
月々の最低返済額は、カードローン会社ごとに借り入れする金額に応じて定められています。
この記事で紹介した借換え先であれば、50万円を借換えた場合にかかる月々の最低返済額は以下のとおりです。
カードローン | 月々の最低返済額 |
---|---|
楽天銀行 スーパーローン | 15,000円 |
auじぶん銀行 カードローン | 7,500円* |
みずほ銀行 カードローン | 6,000円 |
プロミス | 13,000円 |
アイフル かりかえMAX | 16,000円 |
アコム 借り換え専用ローン | 15,000円 |
JCB CARD LOAN FAITH | 10,000円 |
三井住友カード カードローン | 10,000円 |
上記のように、各カードローン会社の月々に支払う最低返済額は様々です。
月々の返済額をできる限り下げたい人は、最低返済額の少ないカードローン会社を選択すると負担が軽減するでしょう。
さらに返済方式の変更によっても、現在と比較して減額できる可能性があります。
例えばカードローンの返済方法である、元利定額方式と元金定額方式、リボルビング方式で比較します。
月々の返済額 | 特徴 | |
---|---|---|
元利定額方式 | 一定額 ・元金+利息で毎月一定になるよう設定される | ・約定返済額が一定額であるため返済が管理しやすい |
元金定額方式 | 変動あり ・一定の元金+利息 ・借り入れ直後が最も返済額が多く、徐々に減る | ・元金が早く減るため、総利息額が抑えられる |
リボルビング方式 | 一定額 ・元利定額方式と同様に、元金+利息で毎月一定になるよう設定される | ・限度額内であれば、何度借り入れても毎月返済額は一定 |
元利定額方式やリボルビング方式は毎月、元金に利息を含めた金額を一定額として月々の返済額に設定します。
一方で元金定額方式は、定額の元金に利息を上乗せした金額が月々の返済額となるため、毎月の返済金額は一定となりません。
現在の借り入れ先が元金定額方式の場合、借換え先を元利定額方式のカードローンにすると利息分の変動がなくなり、減額できる可能性があります。
毎月5,000円を元金として返済する場合の返済額は、以下のとおりです。
- 元利定額方式、リボルビング方式 5,000円/月
- 元金定額方式 5,000円+利息/月
利息分が上乗せされるため、元金定額方式は月々の返済額が高くなります。
ただし利息が早く減る分、返済期間は短くなるため早く返済を終えたい人には向いています。
さらに、本記事でおすすめしているローン会社の返済方法を見てみましょう。
返済方法 | カードローン会社 |
---|---|
元金定額方式 | ・JCB CARD LOAN FAITH ・三井住友カード カードローン |
残高スライド元利定額リボルビング方式 | ・楽天銀行 カードローン ・みずほ銀行 カードローン ・プロミス ・アコム ・アイフル |
残高スライド元利定額返済はリボルビング方式の一種で、借入残高によって段階的に増減(スライド)されます。
仮に追加で借り入れた場合には、毎月の返済額が増える場合がありますが、一度の借り入れの場合は毎月の返済額が段階的に減額します。
例えば、残高スライド元利定額返済である楽天銀行 カードローンの毎月の返済額は以下のとおりです。
利用残高 | 毎月の返済額 |
---|---|
10万円以内 | 2,000円 |
10万円超30万円以内 | 5,000円 |
30万円超50万円以内 | 10,000円 |
50万円超100万円以内 | 15,000円 |
100万円超150万円以内 | 20,000円 |
仮に50万円を借り入れた場合、毎月の返済額は10,000円です。
返済が進んで借入残高が少なくなり、30万円以下となれば毎月の返済額は5,000円に減額します。
一方で借入残高が50万円のときに20万円を追加で借り入れると、借入残高は70万円となり、毎月の返済額は15,000円へと増加します。
借入残高に応じて、毎月の返済額も一定の増減があるため、特に追加の借入時には残高を確認しておくことが必要です。
月々の返済額を減額したい人は元利定額方式やリボルビング方式、返済期間を短くして総返済額を減額したい人は元金定額方式が合っているでしょう。
総返済額を減額できる
元金定額方式の選択以外にも、借換えで利息が下がると総返済額が少なくなります。
実際にシミュレーションをすると、以下のとおりです。
例:100万円のカードローンを金利年18%のA社から年14%のB社へ借換え(90日で返済する場合)
- 金利年18.0%のA社 100万円×18%÷365日×90日(返済日数)=44,383円の利息
- 金利年14.0%のB社 100万円×14%÷365日×90日(返済日数)=34,520円の利息
90日後に返済する場合には、金利差4%で利息の支払い額に約1万円の違いが出ます。
さらに返済期間が長くなると利息の差も大きくなるため、返済額を減らしたい人にとって金利の低いカードローン会社への借換えが重要です。
返済に手間がかからないカードローンを選択できる
借換えによって、返済に手間がかからないカードローンを選択できます。
具体的には、以下のサービスがあると使いやすくなる可能性があります。
- 口座引き落としで返済が可能
- 提携ATMの手数料が無料
- 返済日が選べる
例えば月々の返済手続きが負担になっている場合、口座引き落としでの返済や毎月の給与後へ返済日を変更することでより使いやすくなります。
さらにATMで返済する場合は、手数料が無料であれば返済時の手数料分の負担を減らせます。
カードローンの借換えでは総返済額と審査の厳しさに注意
カードローンの借換えは利点が大きい一方で、以下2つの注意点があります。
- 借換え前よりも返済額が増える可能性がある
- 銀行カードローンは審査が厳しい
上述した通り、月々の返済額が減っても返済期間が延びることで、総返済額が増える場合に留意が必要です。
さらに銀行カードローンは低い金利で借り換えられる可能性が高いですが、審査の通過が厳しい場合もあります。
なぜ審査が厳しくなるのか、具体的に解説していきます。
借換え前よりも総返済額が増える可能性がある
借換え後、月々の返済額は減っても総返済額が増える可能性があります。
上述した通り、月々の返済額の減額により返済期間が延びてしまい、その分支払う利息が増加するためです。
毎月の返済額が一定である元利定額方式から、毎月一定でない元金定額方式に借換える場合は、総返済額の確認が欠かせません。
返済の開始直後では、元金定額方式の月々の返済金額が多いですが、利息の減額に伴い下がっていきます。
そのため、元金定額方式で長期間返済していたにも関わらず、一定額の元利定額方式のカードローンに変更した場合、総返済額が増えてしまう可能性があります。
借換えの申し込みの前には、各カードローン会社の返済シミュレーションをおこない、総返済額が増えていないか確認しましょう。
銀行カードローンは審査が厳しい
借換え先を銀行カードローンとした場合、消費者金融と比較すると審査が厳しくなる可能性があります。
なぜなら万が一延滞で融資金が回収できなくなった場合、督促に関わる費用を銀行側が捻出しなければならないからです。
低金利な銀行カードローンは、支払う利息が少ないため、借換え先としては魅力的といえます。
しかし金利が低い分、利息による収益が少ないため、出来る限り余計な費用はかけたくありません。
そのため、返済不能となる人への融資をなるべく避ける必要があり、申込者が返済が可能な人物か、細かく審査をおこないます。
金利を抑えて借換えができる可能性がある一方で、審査通過が難しい場合があることを留意しておきましょう。
カードローンの借換えで審査通過率を上げるためにやっておきたいこと
上述した通り、カードローンの借換えでは審査が厳しい可能性がありますが、融資を受けられないわけではありません。
審査通過率を上げるためには、以下の2点が有効です。
- 出来る限り既存の借入残高を減らしておく
- 転職直後に申し込みをしない
現在のカードローンの借入残高を減らしておくと、借換え先からの融資額も減らせます。
さらに借り入れには、安定した収入のある人が条件となる場合が多いため、収入の多さだけでなく、継続して収入を得ているかも重要です。
実際に審査を通過するためにやっておきたい上記2点の項目について、詳しく解説します。
出来る限り既存の借入残高を減らしておく
まずは現在の借入残高を可能な限り減らしておくと、審査通過の可能性が上がります。
借入額が大きければ大きいほど返済が滞る可能性が高まるため、慎重な審査となります。
審査が慎重になると、審査の通過が難しくなる場合が多いため、出来る限り少ない借入額で申し込むと審査通過の可能性が高まるでしょう。
なお借入額には、総量規制で個人の借入額を年収の3分の1までに制限するというルールがあります。
借換え専用ローンは総量規制の対象外ですが、カードローン会社によっては借換え専用ローンを設けていない場合もあります。
そのため、そもそも借換え専用ローン以外は、総額で年収の3分の1までしか借り入れができません。
審査の通過の可能性を上げるためには、借入残高を出来る限り減らしたうえで、申し込みをおこないましょう。
転職直後に申し込みをしない
転職直後の申し込みも、審査落ちのリスクとなります。
カードローンの審査では、継続的に安定した収入があり、返済できる見込みがあるかが重要です。
収入がいくら高くても、継続していなければ安定していないと判断されるため、審査落ちの可能性が高まります。
少なくとも1年以上勤務した上で、申し込みを進めるのがおすすめです。
カードローンの借換えをするべき人としない方がいい人
ではカードローンの借換えをするべき人、しない方がいい人はどのような人なのでしょうか。
借換えをしようか迷っている人は、参考にしてください。
借換えするべきなのはこんな人
以下の状況にある人は、カードローンの借換えがおすすめです。
- 毎月の返済が多いため負担になっている
- 返済手続きに手間がかかっている
上述した通り、返済方式の変更や月々の返済額が低いカードローン会社へ借換えることで、毎月の返済負担を減らせます。
さらに返済手続きに手間がかかっている場合には、より使いやすくするために返済方法の見直しが可能です。
具体的に解説していきますので、ご覧ください。
毎月の返済が多いため負担になっている
月々の返済が負担になっている人は、カードローン借換えの検討をおこないましょう。
特に現時点で金利が18.0%前後の場合は、カードローンの中でも高金利です。
銀行カードローンなどの14.0%前後のカードローンへ変更すると、利息分の支払いが減額されるため、月々の返済額も減額されます。
ただし上述したように月々の返済額が減額になると、返済期間が延びるため、総返済額が増えてしまう場合があります。
現在の残債を確認したうえで、一度借換え先の返済シミュレーションをおこなうのがおすすめです。
返済手続きに手間がかかっている
返済方法を見直したい人にも、カードローンの借換えがおすすめです。
毎月手間がかかっていると、返済手続きをより負担に感じてしまいます。
自宅や職場近くのコンビニATM、もしくはスマホアプリでの返済などの選択で返済負担を軽減できるでしょう。
ATM利用の場合はさらに手数料が無料であると、余計な費用もかかりません。
現在の返済方法に煩わしさを感じている人は、検討してみてください。
借換えしないほうがいいのはこんな人
一方で、以下の状況にある人には借換えはおすすめできません。
- 長期返済予定だが、短期的な利点を考えて乗り換えようと思っている
- 5年以内に返済の延滞、自己破産をしている
借換えを考えている場合でも、返済に長期間かかる人は総返済額が増えないか、確認が必要です。
さらに、過去の債務歴や延滞情報も審査の参考となり、5年以内に返済の延滞、自己破産をしている人は借換えが難しい場合があるでしょう。
以下より、具体的に解説していきます。
長期返済予定だが短期的な利点を考えて乗り換えようと思っている
返済に長期間を要する人は、借換えの申し込みを慎重におこないましょう。
上述した通り、月々の返済額が下がっても長期的にみると総返済額が高くなる可能性があります。
さらに、消費者金融での無利息サービスを目的にした借換えもおすすめできません。
無利息サービスを終えた後の返済額も計算しなければ、借換えをしたほうがお得か判断ができないためです。
長期的に見て、総返済額が減額になるかシミュレーションをしてから、借換えの申し込みを考えましょう。
5年以内に返済の延滞、自己破産している
借換えの審査では現在の借り入れや返済状況だけではなく、過去の債務歴も信用情報機関に照会します。
信用情報機関とは、各種ローンやクレジットカードなどで過去にどのような取引をしたのかの情報を登録している機関です。
信用情報機関での情報保有期間は5年間となっており、5年以内の債務歴は審査落ちのリスクとなります。
特にローン返済の延滞歴や任意整理、自己破産歴があるかなどは重要視され、審査に強く影響します。
5年以内に返済の延滞や自己破産をしている場合には、5年経過以降に申し込みをすると審査通過の可能性が高くなるでしょう。
カードローンの借換え先は低金利の銀行カードローンがおすすめだが審査通過が難しい
カードローンの借換え先は、金利が低くなる可能性が高い銀行カードローンがおすすめです。
例えば消費者金融から銀行カードローンに借換えをおこなうと、返済負担が軽減する可能性が高くなります。
ただし、借換えの際には金利だけではなく返済期間や月々の返済額、総返済額もあらかじめ確認しておいたほうが安心です。
さらに銀行カードローンの場合は、審査が厳しくなりやすく通過が難しいことも考えられるでしょう。
対策として既存の借入残高を減らし、借換えの申し込みを収入が安定した時期にすると審査通過の可能性を高められます。
月々の返済額や返済方法を負担に感じている、利息をもっと抑えたい人は本記事を参考に借換えを検討してみましょう。